2009/07/10

漢族移民の分類と「我的西域、你的東土」

主要国と自認する各国首脳たちは、去年チベットを腫れものにしただけでけっきょく見捨て、そして今回は東トルキスタンに対してより冷たいあしらいをするようです。情報が少ないからと言うが、チベットの時よりは多いんじゃないの? 情報が少ないのではなく、情報が当局に隠されているのだ。どこまで中国元の札束で引っ叩かれたいのかねえ…頬を差し出すドMの首脳たち。G8からM8に名前変えたらどうなの?

そんなわけで、今回もウイグル7・5事件について。
前々回のブログで引用したブログで、貴重なウイグル人側の主張(ブログ記事)が紹介されていた。

【ウイグル・オンラインBBSの、新疆独立の未来への展望と分析】 海浪(blog)
原題「維吾爾在線論壇對新疆獨立前景的展望和分析!」
hi.baidu.com/%B8%DB%B3%C7%D6%AE%C9%F9/blog/item/33812713ffcd26846438db2d.html




確かに、いくら漢族だからといっても、自分や家族の運命に直面すれば全て同じ反応を示すとは思えない。もちろんウイグルの独立は現状では現実的ではないけれど、なるほどねえ生産建設兵団ですか。不勉強な私は初めて知りました。ちょこっと検索してみると、簡単ながらWikipediaにも載っていて、公式サイト(もちろん中国語)まである。確かにウイグル人からすれば隠れ悪魔のような集団やね。
折角なので、この兵団に関する記事をご紹介。

「占領と開拓のあいだ:素顔の新彊生産建設兵団」真silkroad?


「新彊の歴史と発展:九、新彊生産建設兵団の設立、発展とその役割」北京週報

ところで、最初のリンク先ブログの注釈に「彼(王力雄氏)はチベット系の女性を妻に持ち」とありますが、正確には「チベット系の女性」ではなく「チベット人女性」で、具体的には作家ツェリン・ウーセルさんのことです。

王氏はウイグル問題については「我的西域 你的東土本」という本を出していて(生産建設兵団で引用した上記ブログ「真silkroad?」でも取り上げているので、どういう本かはそちらを読んでいただきたい。)、「出版されたらしい」というブログ記事が一昨年の11月25日。そして、王氏への反論のブログ記事が昨年の3月31日付なので、おそらく「王氏が文章の中で」指摘していた「文章」とは「我的西域 你的東土」に書かれている文章とみるのが無難かな。ついでながら、「我的西域、你的東土」で検索してみると、日本語で書かれた書評のブログ記が幾つかあったので、興味のある方は調べてみて下さいな。
それにしてもウイグルの問題、ある程度知っていたつもりでいたが、まだまだでした。生産建設兵団を知らないようでは問題にならん。


人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿

関係link

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...