2009/08/12

「盗まれた聖地チベット ポタラ宮と天空の盗まれた至宝」展

さて、そろそろ蓄電から放電へまいりましょうかね。
というわけで「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展について。

この展覧会については、もしかすると皆さんの方が詳しいかもしれない。現在は札幌で開催中(〜8/23)で、9/19からは東京(上野の森美術館)で開催されますが、この展覧会に抗議の声があがっています。

この展覧会が九州で開催されるのを知った時、中国政府の後押しが気にはなったけど、それ以上に多くの日本人がチベットに関心を持つ切っ掛けになるかもという期待も抱いた。
とにかくチベットに関心を持って欲しい。関心さえあれば、後は自ずと情報が流れ込む。ここは日本だから中国政府に都合の悪い情報もたくさんある。思考の自由も判断の自由もある。そして後で振り返ればあれはプロパガンダだったと気付く日が必ず来る。そんな気持ちで展覧会を静観しているうちに、存在を忘れかけていた。
で、最近こんな記事に出くわしたのである。
「聖地チベット」展にチベット関連団体が抗議書(中)

なるほど、やはりチベット問題への関心の有無で感想が変わりますか、そうですかぁ、へ〜…でも、特に取り立てることもないかな? というのが正直な感想でした。かといって展示内容や記述文に中国の思惑が練り込まれないわけがないから、抗議書についてはやり過ぎだとは思わなかった。
ついでに「聖地チベット」展にチベット関連団体が抗議書(上) も読んで2004年からアメリカとドイツを巡回してきた展覧会と知り、なるほどと納得はしたけども、静観するつもりは変わらなかった。
そして今日、「会場で偽グッズを売る中国美術商=「聖地チベット」展にチベット関連団体が抗議書」(下)を読んだ。

(前略)
しかしここは中国ではない。日本の公立美術館での「聖地チベット」展である。チベット人を苦笑いさせるほどの粗悪な「レプリカ」を売るのは、チベット文化ばかりか博物館・美術館や来場者をもナメているのではないか。黄山美術社の特設売店とは別に美術館による常設売店もあり、こちらにはインドに亡命したチベット人が実際に使っているタルチョが売られていた(亡命チベット人が経営する業者が納入)。審美眼の差か、良心の違いか。


「聖地チベット」展にはチベットの現代史も現状も展示されていない。しかし会場を出て土産物の売店を注意深くのぞけば、そこにはチベットを食い物にする中国ビジネスの片鱗(へんりん)が生のまま展示されている。

これは酷い。

「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展に抗議する国際連盟( IAATE )



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