2009/08/31

新疆ウイグル、2009年

選挙はやっぱり民主党大勝利でしたね。自民党は大物がどんどん転け、公明党も代表が落選するなど惨憺たるもんでした。
ま、そのことについてはHABU's BLOGに任すとして、ここではル・モンド・ディプロマティーク電子版にウイグルの問題についての記事が載ってたので、いわゆるウイグル問題についての概要を知るにはちょうどいいと思い、紹介します。
「東トルキスタン」を使う人たちにとっても、中国政府側に立つ人にとっても、不満は残るでしょうが、かなりバランスのとれた歴史認識だと思うので、よく知らないけど興味があるという人にはうってつけです。たとえ興味がなくても、チベット問題との共通点や相違点を考える上で参考になります。私自身それほど詳しくないので興味深く読みました。
ただ、全文紹介するには長過ぎるので序文だけの引用です。

新疆ウイグル、2009年
マルティーヌ・ビュラール特派員(Martine Bulard)
ル・モンド・ディプロマティーク編集部
訳:日本語版編集部

 経済の回復を図っているさなかの中国にとって、南のチベット、北の内モンゴル、西端の新疆といった辺境地域が、あるいは公式には50余りあるとさ れる少数民族が、脅威として出現しているのだろうか。いずれにせよ、中国で騒乱が頻発するようになったことは事実だ。2009年7月にウルムチで、テュル ク語系のイスラム教徒と多数派の漢族との間で起きた衝突はすさまじいものだった。北京政府はそこに、中国を揺さぶろうとする国際的な陰謀の影を見ている。 インドに亡命中のテンジン・ギャツオ、つまりダライ・ラマ14世に続いて、ワシントンに亡命中の世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長が糸を引いてい るというのだ。しかし北京政府が違う政策をとっていれば、この2人の指導者がこれほどの影響力を持つことはなかっただろう。ウイグル族はいくつもの要因に 苦しめられている。第一に「漢化」である。北京政府の政策だけによるわけではないにせよ、ウイグル人の疎外につながっている。第二に、急速な近代化もまた ウイグル人の排除を招いている。第三に、観光産業の急成長によって、ウイグル文化は単なる風習に成り下がりつつある。[フランス語版編集部]
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